強い日差しから守るには、
“黒い被覆”※が不可欠!
※被覆(ひふく)とは…電線を保護するカバーのこと
紫外線や気温の変化から
電線を守れ!
電線の多くは黒い色をしています。これは、「カーボンブラック」と呼ばれる素材を混ぜたプラスチックで覆われているためです。屋外の電線は太陽からの紫外線や気温の変化にさらされるため、一般的なプラスチックではすぐに劣化してしまいます。そこで、紫外線や熱を吸収する機能を持つカーボンブラックを添加した被覆で電線を覆い保護しているのです。
電線の被覆と
マスカラは同じ成分?
カーボンブラックは炭素粒子という成分でできており、これは燃えた後に発生する煤(すす)に近いもの。電線の被覆以外にも、ゴムの補強材として自動車用タイヤに使われたり、黒色の顔料として印刷用インキや化粧用のマスカラとしても使われています。全世界における年間生産量は1,200万トン超※で、その量は全長300m級の原油タンカー約60隻分にも相当します。
※出典:カーボンブラック協会
外で目にする電線が黒いのは、
強い日差しから守るためだったんだ!
電線はこんなところで
化学の力を応用しているんだね。