海から陸地へ電力を！ 電線がつなぐ
“浮体式洋上風力発電”！
「建てる」のではなく
「浮かべる」
世界では今、いかに再生可能エネルギーで電気をまかなうかが大きな課題となっています。海外諸国では、海の上に風車を建てて海風で発電する「洋上風力発電」が注目されていますが、日本の沖合は水深の浅い海域が少なく、海底に土台を建てられる場所もごくわずか。そこで導入されたのが、深い海域でも風車を浮かべられる「浮体式洋上風力発電」です。
成功のカギは、
ゆったりと漂う電線
海に浮く風車から陸地に電力を送るには、激しい波や潮流にも耐えられる電線が必要になります。研究を重ねてたどり着いたのは、軽量で強度の高い特殊な材料や構造技術で電線の比重や動きを調整して“たゆみ”を持たせる「海中で浮遊するケーブル」。海の中でゆったりと漂うことで、波や潮流の力を受け流すことが可能になったのです。未来を担う発電設備の一つとして期待される浮体式洋上風力発電は、今後ますます増えると言われています。
日本では、海に浮かぶ風車で発電をするんだ！
新しい電線の開発は、
未来のエコにもつながっているんだね。
